ワクチンの普及によって一部先進国では規制が緩和されはじめている一方、第4波とも言われるように、国内では依然として新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響がおさまる目途が立たちません。我々パロアルトネットワークスでは、従業員の健康と安全が最優先という会社全体の方針の下で、依然として「FLEXWORK」を通じた在宅勤務による業務継続が続いています。
私は、販売パートナーやSIパートナーとの協業を通じたビジネス拡大を推進する部門の責任者です。国内のパートナーの皆様やチームメンバー、米国本社をはじめとした海外メンバーとは、日常的に頻繁にやり取りが発生します。そのためオフィスに通勤していたころは、片道1時間の通勤時間はメールへの対応に使っていました。また日本のパートナービジネス全体の責任者という立場上、パートナーの皆さまとの会食が頻繁にある一方、深夜や早朝に海外チームと会議を行うことも頻繁にあり、睡眠不足のまま朝早く通勤せざるをえないといったジレンマもありました。組織運営に加えて海外チームとの連携が日常的に絶えない外資系企業の管理職の典型的日常と言えるかもしれません。
パロアルトネットワークスでも、全世界共通で在宅勤務が義務付けられてからすでに1年以上が経ちますが、私自身の時間の使い方はこの1年で大きく変わりました。往復2時間の通勤は、散歩やジムに通う時間に変わりました。特に、朝の時間に余裕ができたことは大きく、落ち着いて仕事に取り掛かれるだけでなく、早めに切り上げたり遅い時間に仕事を始めたり、自分のペースで1日の時間の使い方を組み立てることができるようになりました。
オフィス勤務の時には、空いていたはずの時間や自分の作業に充てるはずの時間が、突然の会議や相談の時間に変わってしまうこともありました。在宅勤務になったことで、ウェブ会議ツールを使って計画的に会議を実施するようになっただけでなく、明確なアジェンダ設定、ゴール設定をした30分間の会議運営を徹底することで生産性は飛躍的に向上しました。オフィスという同じ空間にいると相手にはつい甘えがちになりますが、自分だけでなく相手にも限りある時間をどう有効活用するかに知恵を絞るようになりました。
チームメンバーとのコミュニケーションがなくなったわけではもちろんありません。オフィスにいないので、パントリースペースや廊下で軽く立ち話という機会はなくなりましたが、ウェブ会議ルーツやビジネスチャットツールを活用して、いつでも必要なタイミングで会話ができており、特に不便に感じることはありません。
在宅勤務によって、当初全く想定していなかった変化もありました。コミュニケーションという観点では、パートナーの皆さまとの会食もなくなってしまいました。以前は、幸いにもパートナーの皆様と会食する機会が、連日のようにありました。どちらかというとお酒は好きなので、飲酒量は比較的多い方だったかもしれません。パートナーの皆さまと直接お会いできない現状は本当に残念ですが、私の場合、在宅勤務になってしばらくして飲酒は週末だけというルールに変えました。その結果、飲酒量自体が大幅に減っただけでなく、散歩やジム通いの成果と合わせて、体重も大きく落とすことができました。寝覚めが良いので仕事にもいい影響があるのは言うまでもありません。
朝から晩まで会議や会食でいっぱいだった一日が当たり前の生活は大きく変わりました。自分にあった時間の使い方が効率よくできるようになっただけでなく、精神的にも体重的にも、つまり健康面でもメリットが生まれています。この在宅勤務があったからこそ、時間管理や健康管理の重要性に気付くことができました。同時に、パートナーの皆様とのコミュニケーションの場が、どれだけ貴重なものかも再認識することができました。まだ少し先になるかもしれませんが、いつかこの状況が落ち着いたときには、この気づきを活かした仕事の仕方を実践していけたらと思っています。
パロアルトネットワークスでは、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延を受けて、勤務地を会社ではなく社員が決めるという発想のもと、新しいプログラム「FLEXWORK」が始まりました。当社では、社員全員に定期的なアンケートを実施して、各自の意向をヒアリングすると同時に、社員が不安なく最も快適かつ生産性高く働けるよう支援を続けています。
FLEXWORKの詳細は、こちらをクリックしてください。
パロアルトネットワークスは、「#取引先にもリモートワークを」に賛同します。